ヘッドを外してバルブを交換することで如何様にもカスタムが可能なSUREFIREのパーソナルライト『6Pオリジナル』。
同社の原点とも言える6Pオリジナルは男心をくすぐるのか、熱狂的および偏執的なマニアが多い。
ところが、これまで人々に愛され続けてきた6Pオリジナルは、いつの時代でも安定供給されるわけではない。
過去、米軍への納入分を優先して作り、その余剰在庫分が出れば一般市場へと回される流れとなっていた6P。
ここ数年は再生産が行われていないようで、市場に出回らないようだ。もしかしたら、SDGsでキセノンライトからSUREFIREは撤退したのでは・・!?
そして、現在6Pオリジナルの後継機種となっているのが、はじめからLED化された6PX(ProならびにTACTICAL)。ただ、6PXは実質的な6Pの後継機種とはなっているが、その仕様は大きく変更。

画像引用元 日本正規代理店の運営するSUREFIRE JAPAN公式サイトhttp://surefire.jp/6px-c-bk/
まず、光源が標準でLEDバルブとなったことでバルブ交換不要となり、通常、ネジロック剤で硬く固着されたヘッドはチューブから分離することができなくなった。
無理やり外すこともできるが、保証対象外になるのでNG。
この、頭が外せなくなったことおよび、フィンガーグルーブつきの新デザインが原因で冷めたという人もいる6PXだが、実力はどうだろう。
6PXにはLowモードで15ルーメン、Highモードで600ルーメンの2モードを搭載した民生向けとされる6PX Proと、600ルーメン一択の警察および軍事向け仕様の6PX TACTICALの2モデルがある。
生涯保証付きの国内正規品かつ600ルーメンの最新モデルが以下のアカリセンターさんで14,277円となっている。
https://www.akaricenter.com/led_light/surefire/6pxpro.htm
6PXは発売当初で200ルーメン、そして320ルーメン、現在の最新バージョンでは600ルーメンと大幅にアップされているが、購入時は旧型か新型か、それに並行輸入か正規輸入か、また正規輸入品であっても生涯保証書を兼ねた日本語説明書の有無も重要なので、よく確認が必要。
シュアファイヤの生涯保証についてはこちらで解説している。
6PXは金属製ボディでフィンガーグルーブが備わっている
低価格帯パーソナルライトではG2Xがラインナップされているが、6PXとG2Xとの違いはボディの素材。
当然、6Pの遺志を継ぐものとしてはボディがレガシー同様、航空機用アルミ合金でなければならない。
またボディにはフィンガーグルーブが設けられている。フィンガーグルーブとは溝やくぼみのような部分で、指かけのこと。
しかし、このフィンガーグルーブには議論も。手の大きさなんて人それぞれ。一律にこんなデザインつけられても、手に合わないし、痛いよって。
筆者もフィンガーグルーブはあまり好きではない。
アカリセンターさんでは6PX TACTICALの記事で以下のように説明されているので引用させていただいた。
ボディに刻まれたフィンガーグルーブ。ボディに3本の溝が切られていますが、指3本をそれぞれ割り当てるのは無理があります。実際の使用では全く気にしないか、なんとなく引っ掛けて使う程度の溝です。神経質に指を合わせようとしても合わないか、非常に握りにくくなります。
ただ、親指でスイッチをプッシュする際はフィンガーグルーブも役に立つと評価している。
余談だが、銃メーカーのグロックでは主力商品のグロックの現行バージョン(第5世代)では、第3世代からグリップに設けられたフィンガーグルーブが廃止され、1982年発売当初のモデルに近いデザインに戻っている。
いらねえって声が大きかったんだろうね・・。
6PXは『民生品仕様』
これこそ旧型6Pからのもっとも大きな仕様変更だろうか。
アカリセンターさんによれば、Not for weapon-mounted applicationsという注意書きがパッケージに入っているそうだ。
このような文言が書かれているモデルは6PXのほか、G2Xもだそうだ。私たちにはあまり関係ないかもしれないが。
なお、当然、旧6Pは実銃マウントに対応した衝撃に強い製品である。
現在の同社の低価格帯パーソナルライトではG2Xが人気となっている。