STV「釣~りんぐ北海道」のささげ名人、逝去
(初稿 2006年3月7日 火曜日 22:10:54)
STVの番組「釣~りんぐ北海道」にパーソナリティとして出演されていた捧(ささげ)敏夫さんが、本日ご病気のため逝去されました。
病名は食道がん、享年61歳とのことです。心よりご冥福をお祈りいたします。
参考リンク:STV「釣~りんぐ北海道」公式ページ http://www.stv.ne.jp/tv/tu-ring/index.html
意識してこの番組を見た記憶はないのですが、日曜の夕方にテレビのチャンネルを回すと自然と流れていて、共演パーソナリティの元女性自衛官タレントや、STVアナウンサーとの軽快なトークが心地よく、気づけばもう何年も、夕日の照らす静かな時間の中で、ほぼ毎週見ていました。
故人の本業はタレントや釣り用品メーカーのインストラクターではなく、札幌市中央区薄野で居酒屋を営む店主だったそうです。恥ずかしながら、今回初めて知りました。
長年親しまれた同番組「釣~りんぐ北海道」も、捧さんの逝去を受け、追悼特集をもって終了するとのこと。
ささげさんは、屈託のない笑顔と優しい声、そして軽妙なトークだけでなく、釣ったばかりの魚を豪快にぶつ切りにして揚げ物にするなど、実に美味しそうなアウトドアクッキングでも番組の名物となっていました。
昨今の地方局番組ブームの中でも、これほど嫌味のない、ローカル番組本来の上質さを持つ番組は珍しかったと思います。
まさに、釣りたての魚のような、臭みのない新鮮な番組でした。
いつか浜辺で料理をしてみたいと思いながら、なかなか実現できずにいます。
思い返せば、捧さんは「どさんこワイド」にも出演していました。
「あ、あの人が出てるな」とは思っても、当時はその人となりまでは知りませんでした。
テレビで見かけると、なぜかホッと安心するタイプの人がいます。
ささげさんは、まさにそういう方だったと思います。
それにしても、61歳。若すぎます。
がんとはいえ、やはり早すぎる別れに言葉を失います。
こういう素朴で温かい人ばかりが早くに呼ばれるのは、やはり神様が呼んでいるとしか思えません。
あらためて、心よりご冥福をお祈りいたします。
そして、長年にわたり、日曜の楽しいひとときを本当にありがとうございました。