SZSB012がプアマンズ・グランドセイコーと呼ばれる理由

SZSB012はセイコーの高級ライン「グランドセイコー(Grand Seiko…GS)」に似たデザインや仕上げを持ちながら、価格帯がかなり抑えられているモデルの一つです。

具体的にはGSの10分の1くらいでしょうか。

このため、不名誉か否かはともかく、「プアマンズ・GS(Poor Man’s Grand Seiko)」という俗称がついています。

具体的な理由は以下の通りです。

  1. デザインの類似
    SZSB012は、グランドセイコーのシンプルで上品なデザインをしっかり受け継いでいます。特にケースの形やダイヤルの質感、針やインデックスの仕上げがよく似ています。ただ、フェイスの平坦さやリューズガードの中途半端で少し頼りないデザインは、GSとの差別化のためにあえてそうしているんでしょうね。ユーザーとしては「ここがもう少しカッコよければ、もっと売れるだろうに…」と思うことも多いですが、それもSEIKO側の狙いがあるんだと思います。グランドセイコーといえば、セイコー独自のザラツ研磨(鏡面仕上げ)が採用されていますよね。見た目の質感が高級感を醸し出しています。それでも、SZSB012は安っぽいギラついた仕上げの、いわゆる家電量販店のガラスケースの中で下品にギラギラ光る(好きだが)1万円台の3針クオーツ時計とは全然違って、ちゃんと高級感が出てますね。

  2. それでいて激安
    SEIKOのフラッグシップである「グランドセイコー」は数十万円以上の価格帯で販売されているのに対し、SZSB012はその10分の1程度の4万円以下で入手可能です。そのため「お金はあまりかけられないけど、GSの雰囲気を楽しみたい」というユーザーに支持されています。

  3. 機械式の採用
    まあ、もちろん、SZSB012は機械式ですからクオーツのような情けない秒針の動きはしません。グランドセイコーと比較してムーブメント「4R35」の性能はまったくもって控えめですが、十分な精度と信頼性を持っています。なお、手巻つきです。

まとめると、「SZSB012」が「プアマンズグランドセイコー」と呼ばれるのは、デザインや仕上げの高級感がグランドセイコーに似ている一方で、価格がリーズナブルなため、コストパフォーマンスに優れた“手頃なグランドセイコー風モデル”として人気があるためです。

元祖プアマンズGSこと「SARB033」との比較

なお、定価5万円の低価格ラインで大ヒットした“GSっぽい時計”がSEIKO SARB033でした。この安さも「プアマンズグランドセイコー」の名の由来につながっていて、コストパフォーマンスならSEIKO史上でも最高でした。

すでに生産終了していますが、リューズガードなし、精度の高い6R系のムーブメントを搭載し、サファイヤガラスを使ったSARB033はSEIKOの良心とも言われました。

定価5万円の「SARB033」と定価45,000円の「SZSB012」を比べてみると、いくつかのポイントで違いが際立っています。

まずデザインですが、SARB033はよりクラシカルで落ち着いた雰囲気があります。ケースのフォルムやダイヤルの質感、針のシャープさに至るまで、グランドセイコーの雰囲気を忠実に(悪意なく)再現しようとしているのが感じられます。一方でSZSB012は、ややモダンでシンプルな印象が強く、リューズガードの処理などで高級感を(意図的に)抑えて差別化を図っているように見えます。

次にムーブメントですが、SARB033は機械式ムーブメント(6R15)を搭載しており、日差+25秒〜−15秒の精度で、耐久性やメンテナンス性にも定評があります。一方のSZSB012は日差数秒程度の優れた精度が魅力ですが、機械式の精密さでは6R15に一歩譲ります。

SARB033は中古で手に入れるしかありませんが、「グランドセイコーの雰囲気を機械式でしっかり味わいたい人」にはおすすめです。SZSB012は残念ながら、サーブ033よりも、だいぶんデザインが中途半端にされた時計です。

なお、サーブの次はサリー055も発売され人気を博しました。この2モデルが実質的なプア(略)の先輩となるでしょう。

要するにコスパはいいのだけれど……

グランドセイコーっていうのは、セイコーの中でもかなり上のクラスで、ムーブメント(時計の心臓部)もめちゃくちゃ高性能。たとえばスプリングドライブとか、精度がとにかくすごくて、作り込みも半端ない。でもSZSB012の場合は、比べるまでもない、ということです。そこまでの性能は期待できないんです。

ただ、だからって「性能がダメ」かと言うとそうじゃなくて、むしろ普通に考えれば十分すぎるくらいちゃんとしてます。普通の人が日常使いするには全然問題ないし、むしろ高精度なセイコーのクォーツムーブメントを積んでるモデルもあるので、時間の狂いもかなり少ないんです。

グランドセイコーほどの超絶精度や超こだわりは全くないけど、値段から考えたら「よくここまで仕上げたな」というレベル。

つまり、グランドセイコーのようなトップクラスのムーブメントと比べると控えめだけど、時計としての基本性能や信頼性はきっちりしてて、実用面での安心感は十分ある。だから「手頃な価格でそこそこいい時計が欲しい」人にはかなり魅力的な選択肢なんですよね。性能のコスパがかなり良い感じです。

ただ、長く使う時計かと言われれば?

それは明らかに違います。ガラスがサファイアではなく、ハードレックスです。日常的にガシガシ使うと、必ず傷がつきますし、買い叩かれます。

どこで買うのが安いのか?

Amazonか楽天市場の各時計店がおすすめです。2025年8月12日現在、アマゾンでは以下の価格です。

この価格からポイント: 4877pt  (12%) が付与されますので、実質的にはさらにお安いです(2025年8月12日現在)。

一方、楽天市場ではどこのショップでも新品の最低価格は横並びで42,240円です。ここからお買い物マラソンで買い回りで5から7倍、ショップ独自のポイントアップで4倍、二千円引きクーポンなどを利用すれば、36,000円程度になり、若干安いです。

結論は、今すぐ欲しい方はAmazon、次のお買い物マラソンなどのイベントが待てる方、いろいろなお買い物をする予定がある方、ちょっとお安い方がいいという方は楽天で、ということになるでしょうか☺️