私は資格の学校に通っていた際、数回、大型ショッピングデパート内にある赤十字血液センターの献血ルームで献血をしたことがある。
初めての献血だったので不安もあったが、看護師は優しく接してくれたし、献血ルームは明るくて衛生的で過ごしやすく、非常に安心できた。
地元でもたまに、ダイエーの駐車場などに血液センターのバスがやってきて献血をしていることがある。しかし、あのバスはどうしても気味が悪くて、どうしても苦手だ。
さて、その献血だが、献血をすると後から血液センターから郵送で通知が届き、コレステロールの値などを教えてくれる。
よく言われるのが、「エイズに感染していた場合も教えてくれる」といううわさ。
それは本当なのだろうか?
血液センターは、献血者がエイズに感染していた場合、その結果を教えてくれるのだろうか?
血液センターのコメントは次の通りだ。
「献血は検査をすることが目的ではありませんので、HIVの検査結果は通知しておりません。」
これがその答えだ。
つまり、実際に感染が判明していた場合でも、本人には通知しないということだ。
しかし、これはあまりにも倫理的に問題があるのではないだろうか?
善意で血液を提供した人が、エイズに感染していたと知りながら放置されることになるからだ。
厚生労働省が運営している「HIV検査相談マップ」には、次のように書かれている。
「HIV検査の結果は献血者本人には伝えないことになっています。」典拠元 厚生労働省 HIV検査相談研究班「HIV検査・相談マップ」
ここで注目したいのは、「本人には」という部分だ。おそらく、献血者が住んでいる住所を管轄する保健所には通知され、その職員から告知がなされるという仕組みだと考えられる。しかし、それはあくまで私の憶測に過ぎない。
それにしても、もし違った場合、善意で血液を提供した人がエイズに感染していても放置されるというのは、非常に恐ろしい話だ。
適正に通知がなされるようになれば良いと切に願う。